セールスコピーにおけるバンドワゴン効果とは
バンドワゴン効果というのをご存知でしょうか?バンドワゴン効果というのは人が持つ集団帰属欲の事です。
「集団帰属欲」? ますますわからない!・・・・そいう人のために解説しておきたいと思います。
バンドワゴン効果はセールスコピーを書く上でとても重要な要素になります。「バンドワゴン効果」つまり、集団帰属欲とは、他の人と同じ行動をしていれば安心するという心理の事です。
たとえば、来週の金曜日の夜、職場のみんなで新入社員の歓迎会をやろうという話が出たとします。「よし!やろう!」と、ほとんどの社員が乗り気でいる中、あなたひとり、「私、出ません!」と言う勇気があるでしょうか?(もちろんその日にどうしても外せない大切な用事があれば別ですが)
また、ケータイ電話もそうですが「私はこれで十分」と頑なにガラケーを使っていた人が、ある日突然、スマホを使いだしていたなんていう事、あなたの周りにもいませんか?これも少なからずバンドワゴン効果が関わっています。
子供が親にゲーム機や携帯などをせがむ場合も『だってみんな持ってるんだよ!』というでしょう。このように、みんなと一緒の選択をすればとりあえず安心ですし、“みんなが持っているものなら私も欲しい”となるわけです。
このように人は何かの集団に属して、みんなと同じ行動をとることに安心感を感じる生き物なんですね。
帰属意識は強力な購入意欲に
ある心理学者によれば人間が属する集団は3つあるといいます。
1、「憧れの集団」であなたが属したいと思う集団。
2、「連帯する集団」つまり、あなたの価値観や考え方を共にする集団。
3、あなたが属したくない、「関係を断ちたいと思う集団」。
です。
人は必ずしも、その商品の良いとこばかりに魅せられて購入するわけではなく、それら3つの集団に関連付けて私もこの集団に属したいという帰属意識が強力な購入意欲となって表れます。あなたの見込み客をどの集団に結び付けるかを考えましょう。
そして、「憧れの集団」を利用するのであればそれらの集団と見込み客を同一化する必要があります。
例をあげて説明すると・・・
たとえば、あなたがギターマニアに向け、エレキギターを販売しようとしたとします。売ろうとしているのは1.2万で買えるような「○○○○もどき」ではなく、正真正銘のフェンダー・ストラトキャスターやギブソンのレスポールたちです。
あなたがターゲットとしているのは、70年代活躍したD・パープルやL・ツェッぺリンなど、ブリティッシュロックを散々聞きながら育った50~60歳世代の人たちです。なので、あなたのウェブサイトに載せる画像は、サイモン & ガーファンクルや、さだまさしを使わない方がいいのがすぐにわかります。
また、ギターレッスンに励む無名の学生ギタリストの写真も載せてはいけません。それはなぜかというと、「憧れの集団」を利用するという事を今一度思い出しましょう。今掲げた人たちを、あなたのターゲットは、決して真似したいと熱望していないからです。あなたのターゲットとするギターマニアはその辺りのありふれたギタリストにはなりたくないのです。彼らはストラトキャスターやレスポールを自由自在に操るジェフベックやクラプトンに一歩でも近づきたいと思っているのです。
彼らをそんな憧れの集団にフィーチャーすれば、まずは本物のストラトキャスターやレスポールを手に入れ、憧れのギタリストにより近づきたいと思うのです。これがバンドワゴン効果です。