人間は変化を好まない
私も早く○○のようになりたい・・・・
毎日退屈なこの生活から抜け出し、変化のある生活を取り戻したい・・
人はこのように、あたかも変化を好むような生き物に思われがちですが、実は多くの人間は変化を好みません。服装や着こなし、ヘアースタイルなど、自分の好みを変えることは容易ではありません。働く職場や仕事分野など、自分の慣れ親しんだものを人は好み、維持し続けようとします。
たとえそれが間違っていると気づいていたとしても、人はそれを守り続けようとするのです。
わたしも会社の通勤で「よく渋滞するよなあ~」と思っていながら、慣れているからという理由で道を変えようとはしません。
このように人間は変化を好まないという事が分かっていないと、コピーライティングの力で読者の心を動かしてやろうなどというおごりが出てしまい、変な意図が見え見えの、空回りなコピーが出来上がってしまいます。
セールスコピーライティングの目的は、文章で読者の思考や意思を変え、行動を起こさせる事です。しかし、闇雲に読者を変えようなどとすると、ともすれば読者に嫌われてしまいます。
「じゃあどうすればいいの!?」となるわけですが、ここで気づいてほしいのは「読者を無理に変えようとすること」と、「読者が自ら変わろうとすること」は、全く違うという事です。
セールスコピーでやるべきことは、コピーを書いて読者を変えるのではなく、読者が自ら変わりたくなるような状態にセールスコピーで誘導する事です。「変えてやろう!」ではなく、読者が自ら「変わりたい!」と思うようにコピーを書くべきです。
水辺に馬を連れて行くことはできても水を飲ませることまではできないという格言のとおり、全ては「本人の意思」です。
読者が自ら変わりたいと思うようようなセールスコピーはどのように書けばいいのか
では、読者が自ら変わりたいと思わせるようなセールスコピーは、どのように書けばいいのか記しておきます。
読者に「自ら変わりたい」と思ってもらうには、
- あなたがすすめる商品のメリットを徹底的に伝える事
- それを使わないとどんなデメリットがあるのかを伝える事
この2つがとても重要なポイントです。
たとえば、読者に運動不足を解消させたいと思うコピーを書く場合、
- 運動不足は身体によくないです!
- 毎日少しでも身体は動かすべきです!
こんな書き方をしても、読者には響きません。
そうではなく運動をすると、その人にとってどんなメリットがあるのかを文章で伝えます。
- 毎日少しずつでも運動すれば筋力が付きます。
- 筋力が付けば重たい買い物袋を持つ時、掃除をする時、階段を昇る時など、たわいのない日常生活でさえ楽になります。
- 毎日少しずつでも運動すれば、善玉コレステロールが増え、悪玉コレステロールが減ります。そうなれば血液がサラサラになり動脈硬化などの予防になります。
- 運動すれば基礎代謝も上がりダイエットに効果的です。
こんな感じです。
また、運動をしないとどうなるかというデメリットを伝えるのも効果的です。
- 運動不足になると消費エネルギーが少なくなるので基礎代謝が落ち脂肪をためこみやすい体質になるのでブクブク太ってしまいます。
- 運動不足になると生活習慣病にかかりやすくなり動脈硬化、高血圧、心臓病など、特に血液に関する病気にかかりやすくなってしまいます。
このように、それをしないとユーザーにとってどんなデメリットがあるのかをセールスコピーで伝えるわけです。
まとめ
消費者にとってのメリットとデメリットをセールスコピーで明確に伝えてあげる事ができれば、見え見えのコピーなど書かなくても、読者は自然に自ら変化しようとします。
変化を好まない人間に対して、「変化したい」と思わせるように上手に誘導する。この考え方はセールスコピーを書く上でとても大切です。